エメラルドの色に、惹かれたとき。
少しだけ知っておきたいこと。
Why Emerald
深く、やわらかなグリーン。
エメラルドを見て、思わず惹かれる経験があります。
その色に理由を求めなくても、美しいと感じること自体が、
とても自然なことなのかもしれません。
「色に惹かれる。
それだけで、
十分な理由になる。」
F1 Treatment
エメラルドは、もともと内包物を多く含む宝石です。
自然のまま、色の深さと透明感を両方に備えた石は、ほんのわずか。
そのため、市場に出回る多くのエメラルドにはある程度のオイル処理が施されています。
F1 とは
F1とは、その中でもごく軽いオイルで見た目をそっと整えた状態。
もともとの結晶感がある程度きれいだったからこそ、それだけで済んだ——そんな見方もできるかもしれません。
内部では、ノンオイルとの違いを感じにくいことも多く、手を加えた石という点が、本来の美しさを無闇に低める感じにはならない。
F1は、そんな印象を持たれることが多い、エメラルドです。
処理グレード
ノンオイル
自然のまま・非常に稀少
ごく軽いオイル
結晶本来の美しさが前提
軽度のオイル
市場で広く流通
中〜高度の充填
透明感の補完が大きい
Origins
Colombia
色そのものの完成度を誇る産地として、宝石評価的にもよく知られています。少し青みを帯びた深い場合は鮮やかさがありながらどこかやわらかく、「エメラルドらしい色」と感じる方が多い色味です。
内包物があっても奥行きのある透明感を大きく損ないにくい傾向があり、色と透明感のバランスが良いことから、代表的なエメラルドの色と考えられることもあります。
Brazil
ブラジルのエメラルドはやや明るめで穏やかなグリーンが多い印象です。昔から「草の黄と緑」に例えられることもあり、主張しすぎず日常に溶け込みやすい色感の石が多い雰囲気です。
色の幅も広く、エメラルドを自然体で楽しみたい方に選ばれることが多い産地です。
Zambia
ザンビア産のエメラルドは青みを帯びた、落ち着いたグリーンが特徴です。知的で少々クールな印象を与えます。
透明感のある石も多い一方で、奥行きのある内包物が見られることもあります。静かな美しさを楽しみたい方に好まれる産地です。
Inner World
エメラルドの内部には、草や枝のような模様が見えることがあります。
それは欠点ではなく天然の証として、「ジャルダン(庭園)」と呼ばれています。
自然が刻んだ植物の証。
そう見えてくると、エメラルドの見え方も少し変わってくるかもしれません。
Jardin — ジャルダン
フランス語で「庭園」を意味する言葉。エメラルド内部の内包物のことを指し、宝石業界では天然の証として肯定的に受け取られています。
エメラルドは、
完璧さを競う宝石ではありません。
自然がつくった
わずかな濁いを、
そのまま受け取れる宝石です。
深さに惹かれるのか、
やさしさに惹かれるのか、
静けさに惹かれるのか。
今の自分の気分に
しっくりくる色。
それが、あなたにとっての
いちばんのエメラルドかもしれません。
※ 鑑別書は石の性質・産地・処理状態に関する専門機関の見解を示すものです。価値の保証を意味するものではなく、鑑別機関により判定方法・表記が異なる場合があります。購入の際は複数の情報を参照されることをお勧めします。